NetWare*のボリューム、ディレクトリ、またはファイルに対して、次の属性を設定することができます。ただし、以下の属性の中には、ダイアログボックスで使用できない属性もあります。
[アーカイブ]または [アーカイブ(Archive Needed)]:[アーカイブ]は、ボリューム、ディレクトリ、またはファイルがバックアップされた後で変更されたことを示します。ファイルが変更されると、この属性が設定されます。バックアッププログラムにより、ファイルのバックアップ後に通常この属性はクリアされます。[アーカイブ(Archive Needed)]としてマークされたファイルは、ディレクトリのアーカイブ時にアーカイブされます。
[削除禁止]: ファイルおよびフォルダが削除されないようにします。この属性は、トラスティ権の[削除]より優先されます。
この属性を変更するには、変更権が必要です。
この属性を変更したり、ファイルを削除するには、変更権と削除権が必要です。
[読み込み専用]属性が設定されたり削除されると、この属性も設定され、削除されます。
[圧縮対象外]: データが圧縮されないようにします。この属性は、指定された日数内にアクセスされなかったファイルを自動圧縮する設定より優先されます。
[マイグレーション対象外]: ファイルが移行されないようにします。
データの移行処理では、サーバからファイルが取り出され、別のメディア(テープや読み書き可能な光磁気ディスク)に移行されます。ファイルは、移行後もディレクトリ一覧に表示され、透過的に取り出すことができます。
[細分割り当て対象外]:以前のバージョンのNetWareは、インストール時に決定される固定ブロックサイズで動作します。ブロックサイズは、ファイルサーバのハードディスク上での記憶領域の最小単位になります。一般的に、ブロックサイズが大きくなると、ファイルサーバのRAMとハードディスクの間のスループットは向上します。ただし、ブロックサイズが大きくなると、ディスク容量を浪費します。NetWareでは、ディスクのブロックをさらに小さいブロック(512バイト)に分割(細分割り当て)します。これにより、ディスク容量を効率的に使うことができるようになります。
コピー対象のファイルの細分割り当てを行わない場合は、[細分割り当て対象外]ボックスをチェックしてください。
[実行専用]または [コピー禁止]:[実行専用]を設定すると、ファイルはコピーされません。[コピー禁止]により、Macintosh**ユーザによるファイルのコピーは行われません。この属性は、トラスティ権の読み込み権とファイルスキャン権より優先されます。
[隠し]: ボリューム、ディレクトリ、またはファイルをDOSまたはOS/2** DIRコマンドから隠し、削除されたりコピーされるのを防ぎます。ファイルスキャン権のあるユーザがNetWareのNDIRコマンドを実行すると、ファイルを表示することができます。
[即時圧縮]: このディレクトリ内の各ファイルが、クローズするたびに直ちに圧縮されることを指定します。
[即時パージ]: このボリューム、ディレクトリ、またはファイルが、削除された場合に直ちにシステムから削除されることを指定します。パージされたディレクトリは復元できません。
通常、ユーザによって削除されたファイルはNetWareによって保存されるため、サルベージ(復元)することができます。
ディレクトリ内の削除されたファイルの一覧を表示し、ファイルを復元するには、ディレクトリ名を右クリックし、[サルベージ]を選択します。
通常、削除されたファイルは、別のユーザがパージするか、またはNetWareサーバのボリュームのディスク割り当てブロックが一杯になるまで保存されます。
[即時パージ]属性を示すフラグが付いているディレクトリが削除されると、そのディレクトリ内のファイルはパージされます。これらのファイルやディレクトリは、[サルベージ]オプションを使っても復元できません。
[読み込み専用]: このディレクトリまたはファイルに対して書き込みができないことを指定します。[読み込み専用]属性が設定されるかまたは削除されると、[削除禁止]と[リネーム禁止]属性も設定または削除されます。したがって、[読み込み専用]がチェックされている場合、ユーザはディレクトリまたはファイルの書き込み、削除、またはリネームを行うことはできません。
[リネーム禁止]: ファイル名またはフォルダ名が変更されないようにします。
この属性を変更するには、変更権が必要です。
この属性を変更してファイル名を変更するには、変更権が必要です。
[読み込み専用]属性が設定されたり削除されると、この属性も自動的に設定され、削除されます。
[共有可能]: 同時に複数のユーザがファイルにアクセスできます。通常、この属性は、[読み込み専用]属性が設定されたファイルに対してのみ使用されます。
[システム]: ファイルをシステムファイルとしてマークします。
[トランザクション]: Transaction Tracking System*(TTS*)機能によってファイルがトラッキングされ、保護されます。TTSにより、中断された処理がファイルにバックアウトされ、破損していない状態に復元されます。TTSによる保護を行うすべてのデータベースファイルには、この属性がマークされている必要があります。
[トランザクション]のフラグが付いたファイルを削除したり、リネームすることはできません。
開いているファイルに[トランザクション]のフラグを付けることはできません。
ファイルに[トランザクション]のフラグを付けるには、変更権が必要です。
属性に関する注記事項
複数のファイルのプロパティは、次のように表示されます。
属性の前にあるボックスが空白 の場合は、その属性のセットが設定されているファイルがないことを示します。
属性の前にあるボックスに黒いチェックマークが付いている 場合は、すべてのファイルにその属性のセットが設定されていることを示します。
属性の前にあるグレーのボックスにグレーのチェックマークが付いている 場合は、1つまたはそれ以上(ただし、すべてではない)のファイルにその属性のセットが設定されていることを示します。
設定されている属性をファイルから削除するには、削除する属性をクリックします。
選択したすべてのファイルに対して属性を設定するには、属性を2回クリックします。ボックス内に黒いチェックマークが表示されます。
[NetWareファイル]または[NetWareフォルダ]プロパティページにある[読み込み専用]、[アーカイブ]、[隠し]属性のいずれかを設定または削除しても、変更は[一般]ページに直ちには反映されません。同様に、[一般]ページのいずれかの属性を設定または削除しても、変更は[NetWareファイル]または[NetWareフォルダ]プロパティページには直ちには反映されません。
[OK]をクリックして、ファイルまたはフォルダのプロパティを再表示すると、変更内容が適切な場所に反映されます。
注記: 通常[NetWare情報]ページで変更を行うことをお勧めします。[一般]ページで変更を行うと、変更処理の競争が発生し、最後に呼び出されたページの情報が設定されます。この場合、[NetWare情報]ページが常に最後に呼び出されるため、このページの設定が[一般]ページの変更内容を上書きします。
*は、Novellの商標です。**は、サードパーティの商標です。詳細については、「商標、著作権、保証および特許」を参照してください。